力織機
ティグルブロカンテで使われている生地の多くは力織機と呼ばれる機械で織られている。
現存する機械自体が少なく古いものである為、人の手による微調整があって現代も稼働することが出来ている代物だ。
機械ながら手に最も近い感覚の織機。
それ故、現代の織機が一日1500m近く織れるのに対し、30~50mしか織る事が出来ない。
しかし、生産性を度外視しても代えがたいものがそこにはある。
それは、出来上がった生地そのものが持つ雰囲気。そして着込んで行くにつれ生まれる風合い。
織りの速度を落とし、糸にかかる負担を最小限に抑え、人の手、温もりを介して生まれる生地には
確かな違いと失われつつある古き良き、日本のモノづくりがあるのだ。
(左)出来上がった生地の最終仕上げの様子。不具合がないか光を当て、目で確認していく。
(右)織機の部品。一度壊れると部品が存在しないため、解体したものなどから集め、一つ一つ大切に保管されている
-力織機で織られたオリジナル生地のアイテム-
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