徒然ティグル 2015.2.21
2015年2月21日
素材を撚っていくことで紡がれていく糸。
一般的には右向きに撚っていく”S糸”が主流、左向きに撚った糸は”Z糸”と呼ばれます。
それぞれ、アルファベットの形状に撚りの向きを喩えた表現です。
さて、S糸とZ糸、それぞれで単体でTシャツ生地を編んでみます。
すると糸の撚りの方向に生地が傾き、平行四辺形のような斜めの形状に。
“斜向”とよばれるこの現象。カットソー生地を作る上でよく問題に上がります。
では、S糸とZ糸、異なる撚りの糸を交互に使って生地を編んでみます。
するとバランスが取れて斜向しにくい生地が編みあがりました。
ぐっと目を凝らすと、色の境目で網目の傾きが違うのが分かります。
服を選ぶというのは格好良さ、可愛さ、自分に似合うか、であり、
素材や糸の撚り方なんて情報は、正直二の次。
こだわった素材のものでも、 自分が気に入らなかったら、買わないですよね。
ただ、ティグルに居るとこういうとこにちょっと心を押されてしまいます。
何気ないボーダーTシャツ。春に向けて合わせやすいカラーと、シンプルな首ぐりと9分袖丈。
そこには糸の撚りから考えられた素材が使われています。
もしお気に召されたら、そんな情報もそっと心に添えて、是非お買い求め下さい。
http://www.tenkumaru.net/SHOP/TPO-69-M14.html
17周年イベントも来週の土曜日まで。
新作も続々入荷中ですので、是非お越し下さいませ。
TIGRE BROCANTE イチノセダイ
最近のコメント