坂本善三美術館 POP UP の舞台裏
2021年6月13日
先日お知らせしました、坂本善三美術館でのポップアップ。いよいよ来週末、19日からとなりました。今回はその舞台裏をちょっと覗いていきたいと思います。
【坂本善三美術館】
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熊本県阿蘇郡小国町の豊かな自然に囲まれて佇む坂本善三美術館。「小国の自然から生まれた坂本善三芸術は小国の生活の中にあるのが最も似合う」というコンセプトの下、明治5年に小国町下城に建てられた古民家を移築、加えて小国特有の置き屋根式の蔵を模した展示収蔵棟を増築。
日本唯一の全館畳敷きの美術館。竹天井の空間、障子から差し込む柔らかい光で澄んだ空間がつくられています。
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隣接する鉾納社。お宮の格子戸は坂本善三作品を彷彿とさせるたたずまいです。
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入り口には樹齢700年の夫婦杉…スケールが大きく写真には納まりきれませんでした。この夫婦杉の森に見守られている神域に、美術館が設営されています。是非、ご来館の際には周辺の散策もゆっくり楽しんでいただきたいロケーションです。
【Zenzo carreauxプリント生地】
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さて、今回、ティグルブロカンテでは坂本善三作品を用いてファブリックやアイテムをデザイン、職人の手仕事で盛夏ラインナップを作成しています。中でもひときわ目を引くZenzo carreaux(カロ・フランス語で格子の意)の生地。晩年の代表作、【作品82】をモチーフに生地をデザインしています。
一見すると、単色のモノトーンですが、原作の濃淡の繊細な移り代わりを、4つの色版を重ねることで表現しています。
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横浜の手捺染(ハンドプリント)の工場さんにて仕立てるティグルブロカンテの生地プリント。広げた生地の原反に、手作業でプリントを施していきます。版をずらすことなくプリントを施していく職人の技術が光る仕上がりとなります。
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今回のポップアップでは特別にこちらのZenzo carreauxの生地をカット販売致します(税込み5,500円@1m)
通常、シーズンの生地は販売しておりませんが今回はポップアップ限定でご用意しました。タペストリーやテーブルクロス、間仕切りetc…アートを日々の暮らしの中でお楽しみ下さい。
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また、勿論生地を用いた盛夏のオリジナルアイテムのご用意もございますのでお楽しみに!
【ハンドプリントTシャツ】
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善三作品をTシャツに。熊本日日新聞に連載された紀行文【山童閑遊】の挿絵の下絵をコラージュしたデザインや、古墳の造形をモチーフにしたような力強い作品【形】をバックプリントにしたデザイン。こちらのラインナップも職人の手仕事によって仕上げられています。
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熊本のプリント工場にてハンドプリントで一枚ずつ作られています。こちらも原作の濃淡を活かすべく、モノトーンながら2版使って色の移り変わりを表現。絶妙な色味の差異を見極めて、インクのカラーを変えて重ねてプリント。
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Tシャツのボディもティグルブロカンテオリジナルの肌心地の良いカットソー生地を使用。プリントによってはインディゴ染めや墨染めなど、更に奥行きのある展開でもご用意しています。
日常で気軽に着れるTシャツだからこそ、こだわりを詰め込んで。アート作品が一枚のTシャツに仕上がるまでの工程、沢山の人の手を経て作り上げられたシリーズです。こちらもお楽しみに。
…最後に、イベント内容をもう一度。
【坂本善三美術館 コレクションリーディングvol.5 “プロダクツで作る善三展”】
日程:2021年6月19日(土)~9月5日(日)
場所:坂本善三美術館(熊本県阿蘇郡小国町黒渕2877)
熊本の自然や風土に根差した作品を生み出し続けた抽象画家、坂本善三氏。グレーの画家、東洋の寡黙と呼ばれたその作風は日本独自であると世界的評価を受けています。その世界観を「ものづくり」で表現する展示会。坂本善三作品を衣・食・住、様々な分野のプロフェッショナルが独自の解釈で作りあげるプロダクツが並びます。
ティグルブロカンテからは作品を用いてテキスタイルや版をデザイン、職人の手仕事で仕立てるウェアやグッズを展示販売。ドラゴカフェアット( Instagram )からはイベントでもご好評頂いたクッキーをご用意いたします。
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日々の暮らしに寄り添うアートの形。お楽しみいただけましたら幸いです。
TIGRE BROCANTE
【もう一つお知らせ】
先月5月に熊本・ドラゴブロカンテにて開催した坂本善三イベント。小国町で放送中の公営ケーブルテレビ番組「週感おぐチャン」にてご紹介頂いておりました。ありがとうございます。
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