坂本善三美術館 POP UP SHOP
2021年6月21日
素焼きの瓦屋根、柿渋と弁柄(酸化鉄赤)を塗り重ねた木材の深い赤茶。障子紙の白。木々や草むらの緑。色の整った対比が綺麗です。天気に恵まれた熊本は小国、坂本善三美術館での催し。先日の19日よりスタート致しました。その空間をほんの少し、ご紹介。







日本家屋特有の、優しくまろやかな陰翳。濃淡が印象的なモノトーンや、インディゴ染め・墨染めの色が溶けるようになじむ空間です。


こちらは展示棟。坂本善三作品と共にゆかりのあるアイテムが並びます。ティグルの服だけでなく、木工・畳・建築・食材・料理など小国で活動するものづくりの担い手の皆さんのプロダクトも盛り沢山。



“Zenzo carreaux”の生地デザインの原作である「作品82」。キャンバスに油彩で描かれることで濃淡やキャンバスの表情が浮かび上がります。チェックという幾何学のパターンですが、どこか自然に存在する有機的な線の並びに感じられます。
作品の傍には「意図的に立てた直線」と「自然に立っている直線」、2つに関する坂本善三の挿話が展示されています。是非、現地にてご覧ください。

展示会の会期は9月5日まで。期間中は特別に展示作品や館内の写真撮影も許可されています。
お隣の鉾納社や少し上ったところにある鍋ケ滝、自然のスポットに囲まれたロケーションです。長期開催となりますので宜しければ是非、夏のお出かけに。
【坂本善三美術館 コレクションリーディングvol.5 “プロダクツで作る善三展”】
日程:2021年6月19日(土)~9月5日(日)
場所:坂本善三美術館(熊本県阿蘇郡小国町黒渕2877)
熊本の自然や風土に根差した作品を生み出し続けた抽象画家、坂本善三氏。グレーの画家、東洋の寡黙と呼ばれたその作風は日本独自であると世界的評価を受けています。その世界観を「ものづくり」で表現する展示会。坂本善三作品を衣・食・住、様々な分野のプロフェッショナルが独自の解釈で作りあげるプロダクツが並びます。
ティグルブロカンテからは作品を用いてテキスタイルや版をデザイン、職人の手仕事で仕立てるウェアやグッズを展示販売。ドラゴカフェアット( Instagram )からはイベントでもご好評頂いたクッキーをご用意いたします。
日々の暮らしに寄り添うアートの形。お楽しみいただけましたら幸いです。
TIGRE BROCANTE
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