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染めの色彩

2023年8月12日

 

夏の季節、ティグル直営店舗では染物が自然と目立ち始めます。染め物はブランドのアイコンの一つ。春夏秋冬問わず、いつのシーズンでも染めのアイテムは人気ではあるのですが、その深みのある青の色がどことなく夏を思い起こさせるのかもしれません。

 

 

一口に染めといってもティグルのラインナップでは、その広がりは多岐にわたります。100年前に蓼藍で染められた”藍の古布”、福岡の朝倉市でインド藍を用いて重ねて手染めする”甘木絞り”、インディゴ染料で染めた糸をふわりと優しく編み上げるインディゴ天竺。単なる知識としてではない、染料・技法としての歴史の積み重ねが今のティグルの洋服に活かされています。

 

 

 

 

 


この春夏のラインナップより始まった”甘木絞り”のシリーズ。福岡県朝倉市の甘木にて、江戸時代の誕生より続く伝統的な手仕事の絞り染めです。現在はインド原産、マメ科のインド藍を使用。絞り、染め、洗い、一貫した手仕事の積み重ねで美しい藍の色彩が生み出されています。

 

 

【絞り】

 

 

一枚一枚、位置を確認して手作業で絞っていきます。

 

 

 

 

絞っている部分が白く抜ける、技法の基本がわかりやすいビフォアアフター。

 

 

 

【染め】

 

 

 

原料の植物を発酵させて固めたインド藍の色素はそのままでは水に溶けないため、酸化還元反応を利用して色素が繊維に入り込む状態に”藍を建て”ます。インディゴの色素だけでなく植物由来の成分も入っている藍の染料。簡単には色が定着せず、繰り返し染めを重ねること・染料に浸す長さによりで色の深みをつけていきます。

 

 

【洗い】

 

 

洗いも手作業で繰り返し。色がしっかりと定着していることを確かめるように、洗いを重ねて。

 

一つ一つの手仕事の積み重ねが、魅力的な染めの色彩となっています。

 

 

 

 

そんな染めのアイテム達、熊本・ドラゴブロカンテをはじめ、直営各店でもこの季節はオススメアイテムとして店頭にてお届けしておりますので是非ご覧ください。甘木絞りを始め、藍の古布やインディゴ天竺、インディゴデニムの新作など、ティグルの染めのワールドが広がっております。

 

 

 

また、公式通販サイトでも現在染物特集中です。

https://www.tenkumaru.net/SHOP/g18031/list.html

 

お好きな方は勿論、染物を手に取ったことが無い方にもおすすめのシリーズ。夏の終わりの装いにお楽しみください。

 

 

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